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第1069話

Author: 宮サトリ
弥生は瑛介とともにその場を後にした。

二人が去ったあと、友作はその場に立ち尽くしていた。

やがて先ほどの案内係の男が近づき、屋内で起きた出来事を一部始終報告した。

友作は黙って聞いていた。

すべてを聞き終えても、表情ひとつ変えない。

その無表情に気圧されたのか、男はためらいながら尋ねた。

「......この件、どうなさいますか?」

「何?」

その言葉を言い終える前に、友作の鋭い声が彼の言葉を断ち切った。

突然放たれた圧に、男は一瞬で黙り込み、背筋を正した。

「くだらない噂を立てるな。お前は口にすべきでない情報くらい判断できるだろう」

叱責された男は、内心おもしろくない気持ちを抱きながらも、それを顔にも態度にも出せず、ただ唇を噛んでうつむいた。

周囲の確認を終えた友作は、静かに踵を返し、階段を上った。

向かった先は、弘次が幽閉されている部屋だった。

扉の前まで来たとき、カーテンの閉じられた窓辺に、誰かが静かに佇んでいるのが見えた。

カーテンの隙間がわずかに開いており、弘次はそこから外を覗いていた。

彼女が来た。

だが、会おうとはしない。

それでも、目だ
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